企業のお客様へ

企業向けサービスはこちら

個人のお客様へ

個人向けサービスはこちら

女性活用と職場活性化の鍵は「対話」にあり

〜労働時間規制見直しの議論から考える、働き方の本質〜

高市首相が提案した「労働時間規制の見直し」が、今、世間で大きな議論を呼んでいます。長時間労働の是正と生産性向上を目指してきたこれまでの流れに対し、「自由な働き方」や「裁量の尊重」を求める声も根強く存在します。

私の職場でも、以前、若手社員が「時間を気にせず自由に研究したいのに、なぜ残業が許されないのか?」と抗議したことがありました。彼は情熱を持って仕事に取り組んでいたものの、労働組合の職場委員との間で意見が対立し、議論は平行線をたどりました。

このような事例は、制度の問題だけでなく、職場内の「コミュニケーション不足」が根本にあるのではないでしょうか。裁量労働制やフレックスタイム制など、柔軟な働き方を支える仕組みは存在します。しかし、それらが真に機能するためには、管理職と社員、そして社員同士の意思疎通が不可欠です。

特に女性活用の観点からも、コミュニケーションは重要です。育児や介護など、ライフステージに応じた働き方のニーズは多様化しています。制度だけでは対応しきれない部分を、日々の対話や相互理解が補っていくことが、職場の活性化につながります。

問題が起きてから対処するのではなく、日頃から「何を大切にして働いているのか」「どんな支援があればもっと力を発揮できるのか」を話し合える風土づくりが、これからの職場には求められます。

制度の見直しは必要ですが、それ以上に「人と人とのつながり」が、働きやすさと活力を生むのです。

ページ上部へ戻る